収納・インテリア・暮らしのコラム
(インテリア~収納、暮らしのちょっとしたことまで)

50代60代の住み替えやリノベーション —まだ動けるうちに少し先の未来の準備をしていきましょう―

子育て卒業世代、ご夫婦だけの暮らし、または自分一人だけの暮らし・・・50代60代になると暮らしや環境の変化が訪れます。古くなった住まいの不具合や、増え続けてきたモノ、気が付いたら独立して使わなくなったお子さんの部屋が物置に。たくさんのモノに囲まれているけど、使うのはほんの少し。独立で夫婦二人の暮らし、または卒婚でそれぞれの一人暮らし、高齢の親との同居。50代60代になって暮らしの変化はこれまでの暮らしを見直すにはちょうど良い時期です。なかなかそのような機会がないと見直す事はしないからです。このような節目の時期に家の中とモノをじっくりと見直していきましょう。

50代60代はまだまだ動けます。ですが、30代や40代の時には苦にせずできたことや、自然にできていた事がやらなくなったり、面倒になったりしている事がありませんか?自分では大丈夫だと思っていたことが段々と面倒になってきます。

これから先の10年20年先を考えると今動けて、考えられるうちに計画を立て進める事が大事になってきます。

1.まずはモノの処分からはじめましょう

まず最初に行う事はモノの整理。これまでの暮らしで増えてきたものと向き合う事から始めます。

毎日の暮らしをしていると、当たりまえになっていて気が付かなかったり、見て見ぬふりをしてきたのもあるでしょう。どこのご家庭も使わないモノと思い出のモノとたくさんの衣類があります。

リフォーム・リノベーションで一番大変な作業がこの処分・片づけ作業です。これまでの山のようなモノたちをどうしようか・・・というところから始める事になります。気持ちが決まっている方は大丈夫なのですが、“捨てる”というのが頭の中に無い人は、片づけ=移動させるという考えでいます。リフォームすれば片づけられると勘違いしている方もまだまだ多いのです。

確かにリフォームをすれば現在よりは多少片付くこともあります。しかしリフォームしてもモノは片付きません。まず最初に捨てる事から始じめましょう。

2,気持ちの負担の少ないモノから初めましょう。思い出品は最後に

まず“捨てる”といってもどれから捨てれば良いのか…わからないですよね。いきなり自分の大事なモノから始めるのはハードルが高いのと時間がかかるので、自分の好きなモノや思い出品などは後回しに。

比較的取りかかりやすいのは『紙類』。燃えるゴミとして捨てやすいです。プリント類などの紙や、使わないのに取っておく箱、紙袋です。

最近はメルカリなどのアプリを利用されていると空箱を取っておいた方が売れると。ですがたとえ箱付きで商品が売れるといても数百円~数千円の差が付くかつかないか。そのために空箱に場所を取られるのはどうでしょう?もし、売る前提でしたら、この機会に売ってしまいましょう。その方がスッキリします。

あまり保管期間が長い場合は本当に必要かどうか考えてみてください。

3.大きな家具の処分や一気に捨てるのはお金がかかります。

リフォーム・リノベーションを考える方のほとんどが、この捨てる費用を予算に見ていないのです。それ程かからないと思っている方比較的多いのです。リフォームが決まってから捨てれば良いと考えていると、いざ捨てようとすると大きな家具にはいっぱいモノが入っていて、それを分けるとことから。また捨てればと思っていた家具が自分たちだけでは出せないケースが多く、業者に依頼をしなければ出せない・・・という事もあります。一気に捨てようとすると一般のご家庭でも思っていた以上にゴミ代だけで約15万~30万、それ以上多いと約50万といった費用になってきます。業者によっては分ける作業はせず捨てるだけという業者もあります。その場合は必要なモノを除いてかた依頼するようにしましょう。(捨てる作業だけでも体力は使いますから、身体も疲れます)

地域のごみの日でも1回に捨てられる量が決まっている自治体がほとんどです。またマンションでもゴミの量によっては業者に依頼するようにと言われるケースもあります。事前に確認するようにしましょう。お引越しの場合は間に合わないと、とりあえず持っていくことになります。簡単に“処分”といっても大きな負担なのです。

出来るだけ普段から必要のないモノは地域の分別や粗大ごみの手配をして処分を進めるようにしましょう。それだけでも体力的にも費用的にもの負担が変わってきます。

4.“実家”は自分の家ではなく“親の家”です

50代60代でも高齢の親世代の実家を自分の家だからと考える方がけっこう多いのです。育った住まいですから、当然思い出があります。自分たちが実家に置いていたから成人したお子さんのモノも置いていても当然と考える方が多いのではないでしょうか。

成人したお子さんもそう考える方が多いのが現実。特に親世代が子離れできていないケースが多く、いつまでも“子供”としてみてしまうからです。ですが、実家は自分の育った家で、いつでも帰れる場所ですが、成人したお子さんの自分の家ではなく、“親の所有する家”なのです。このあたりがまだ現代でもあいまいなので、実家の片づけや相続などでいろいろと問題になってくるのです。

 

5.部屋の主が不在な子供部屋

お子さんの独立でお部屋が空いてしまって、そこに何となくモノを置いてしまいがち。お子さんがまだ独身の場合はお部屋を残して置く場合も…。ですが、年に数回かえってくる程度。そのまま残すのではなく、お盆の時期やお正月に帰省した時に処分するもの、保管するモノを見ていただき、お子さんの確認後整理することをお勧め致します。お子さんの思い出品は持たせるか、家で保管するか話あっておきましょう。

また、働き始めのお子さんの一人暮らしの部屋が狭かったりする場合や転勤が多い場合、独身寮の場合はある程度実家に置いても良いと思いますが、自立して部屋を借りる場合や、結婚する場合は晴て本当の意味での独立となるので、きちんと話し合い、必要なモノはお子さんの住まいに持って行ってもらうようにしましょう。

子供のモノ、家族なんだから実家だし置いてあげても・・・と思われると思いますが、お子さんも家族が増えてモノも増えてきます。そこで、家族だからと最初のうちになんでも実家に置いてしまうと、そのうちお孫さんのお雛様や思い出品などだんだんと実家に保管して欲しいと当たり前のようになってきます。現在のお住まいが広く、余裕のあるお住まいでしたら良いかもしれません。(実際に実家に何でも送っているご家庭も多いのです。)

ですが、ご自分の年齢を考えてみてください。今現在は良いかもしれませんが、年齢とともに家事が面倒になってしまったり、ご自分の衣類も整理するのが面倒…となってきます。モノの整理をしなければならないのに、お子さんたちのもとなってくる、管理しきれませんし、勝手に捨てることも出来ず、ずっと保管状態になってしまいます。ご自分たちもそうですが、お子さんたちもいずれは親と同居、現在問題になっている、50代60代世代の親の家の片づけのように、次は自分たちの番になってきます。親がいつまでも子供の部屋と置いてあげているので、成人した子供もいつまでも“自分の部屋”だと認識したままなのです。

この機会に成人したお子さんが帰省した際は、整理・処分を促すようにしてみましょう。残している荷物をどうするかも。できれば最小限にして保管するようにしましょう。

6.これまでの暮らし方を見直してみる

何十年と暮らしを続けてきて、基本的な家事styleはあまり変わらないと思います。しかし、環境の変化や年齢と共に省いてしまった事、やらなくなった事などもあると思います。ご自分の家事style、動線を見直してみましょう。

ご自分一人で家事をするのか、ご夫婦で行うのか、ご同居の方が行うのか、または外注なのか…。これから数年先を考え、ある程度の基本と万が一自分が動けなくなったときに、他の人でもわかるようにするのがポイントです。

キッチン・洗面室・浴室などの水廻りは毎日の暮らしと家事動線に関係してきます。使いやすさ・機能性・掃除のしやすさはもちろんですが見た目もおしゃれにしたいですよね。気持ちも変わってきます。ですが、あまりデザインに拘り過ぎないのも大事です。

収納は出来るだけ行動動線に沿って、適材適所につくるようにし使うモノを。開けた時に何がどこにあるかがわかるようにするのが望ましいです。使わなくても保管して置きたいというモノは1か所にまとめるように。家事style、生活動線を見直してみて、それに合わせてリフォームを考えていきましょう。

またお部屋は動きやすいようにゆとりをつくるように。小さな家具を積み重ねるより、地震で倒れる心配のない壁面を利用した収納にしたり、出来るだけ頻繁に使うモノはかがまずに取り出せるようにするのも必要です。年齢を重ねると段々と動作もオックウになってきます。探さずに済む収納にしていくことが大事になってきます。

まとめ

人生後半のリフォームは動けるうちに。リフォームを考え始めたらすぐにモノの整理を始め、処分できるモノは早めに処分をおすすめします。リフォームもインテリアも決める事がたくさんあります。いろいろ決める時は楽しいモノ。楽しく進めていくためには先にモノの整理・処分から行うともっと違ったお部屋の使い方が見えてきます。こんなところにあった!という事を減らして、必要なモノだけを残していくようにしましょう。

人生後半は好きなインテリアでスッキリ暮らすstyleを目標に、家事もラクにゆっくり過ごせる住まいにしていきましょう。

この記事を書いた人

秋山富美子

おうちデザイン研究所代表

個人宅を中心に収納を考えたインテリアコーディネートを行っています。

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インテリアコーディネーター
秋山 富美子
あきやま ふみこ

ご依頼くださる方の暮らしから収納とどうしたらラクに快適に過ごせて、
ちょっと素敵なインテリアの暮らしができるかを考えてコーディネートをしています。1か月後、半年後と日が立つごとに自然と暮らしに馴染み、いつもの日常になってもらえるのが一番だと思っています。